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馬車ウマの如く

いまだ余震は収まらず。人もまた揺れ動き。

今日のお昼過ぎ、保育園のインターホンが鳴りました。
対応したアタクシにモニターに映る初老の男性が答えます。

「すみません、@@@から避難してきた者ですが
 ここで子供たちを遊ばせてはもらえませんか?」


今、先日の地震で大きな被害を受けている
沿岸地域の方々が内地に移動されてきています。
この方もきっとそうなのでしょう。

…とはいえ、この物騒な世の中です。
様々な予測をし、危機を回避する必要があるのも
哀しいですが…事実です。

まず主任が一次対応し、状況をみつつ
詳しく話を聞くか否か判断することになりました。

なぜだか、主任とアタクシしかいないとき
こういうコト(3月11日もそうでした)が起こる不思議。

幸い、先方様から身分を明らかにして下さったので
不躾な質問をせずに済みました。

家も車も流されて、身一つでこちらにいる親族を頼って
先日引っ越してきたものの、地理も何も分からない。

お子さんは室内生活に退屈してしまって毎日大暴れ。
(お子さんですもの、当然ですわよね)
このままでは近所に迷惑がかかると思い、遊ぶ場所を求めて
歩いているうちにウチの園にたどり着いたそうです。

この辺りで園長が戻ったので上申した結果、
“地元の方々と園との関わり”の範疇でなら対応可との
見解が示され、その旨をお伝えしました。


そのご家族にはこの春就学するお子さんもいるそうですが、
今後どのように対応するのか全くわからないそうです。

もちろん役所に行けばいいのは明らかなのですが、
被災地域の行政機関は正常に機能出来ていないところが殆どです。
(建物・システム・職員が津波に遭っているのですから当然です)

またこちらのように受け入れ側でも、
どのように受け入れるのか国からの指示待ちなので、
明確な返答ができないらしいのです。

結果として、まさに今・実際に困っている方々は
途方に暮れながら日々を送っているという状況のようです。

被災地域の自治体主導で内地に移動された方はまだいいのですが、
個人レベルで動いた方々に対しては、保健面・教育面・福祉面ともに
裏付けとなるシステムがはっきりしていないのかもしれません。

……だれも悪くないのです。
未曽有のことが起こっているのですから。

とにかく。
毎日、私たちにできることをしていこうと思います。

保育園で園児さんをしっかりとお預かりして
親御さん方が社会的な活動(お仕事)が存分に出来るように。

普遍的で正しい情報を入手して、
皆さんの心身の健康を守ることが出来るように。

そして、そして。
大切な家族を守れるように。
アタクシに出来ることは全てをかけてやり遂げたいと思います。
by quaglia | 2011-03-28 23:30 | ゾンビナース日誌

マダムKの脳内暴露blog

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